dimanche 30 mai 2010

小欲知足

今日はフランスで母の日でした。
長女が幼稚園で作って来たプレゼントはビッグサプライズ!
似顔絵の布巾とカード。

ひろさちやさんが「足るを知る」とおっしゃっていますが、
このプレゼントをもらってつくづくそんな気持ちになりました。
もうこれで十分です、と感謝の気持ちでいっぱいだった。

母としてのエゴ、私という人間のエゴを見るとき、自分の未熟さを痛感します。

今日は我が家にたくさんの子どもたちが遊びに来てくれましたが、どの子どもたちも素晴しい、本当に羨ましいです。
とても素直で、飾らず、そのままで美しい。

今日も我がままないけない母(私)の前に、しっかり正当な意見を述べる娘。彼女に完全に負けています。「小欲知足」はいま私が求めてるものかな。

vendredi 28 mai 2010

次女プレート

いつもお昼ごはんは次女とふたり。

午前中の練習時間を少し削って、お昼の準備。
きんぴらと山芋のお焼きを作った。
山芋はおろして、ネギ、チーズ、鰹節と塩を少々。

先日どこからかメモったもの。

1ぎりぎり必要な物だけ求める
2工場製品でなく、てづくりを
3生活のすべてにもっと工夫と創造を
4よく笑い、よく歌い、よく遊ぶ

本当は工場製品のお昼ごはんをすればもっとピアノができたけれど、単純なわたしはこのメモに従い、お野菜を洗って切って、調理をした。時間は作ればできると思った。減った練習時間については、またどこかで作ろうという意欲になった。

samedi 22 mai 2010

静かに!耳をすます

「旅をする木」星野道夫著は親友からプレゼントしてもらった本。
ときどき読み返します。

昨日読見返してはっとした所を抜粋します。

「私が薬草のことを本当に知ろうと思ったのは、この土地に初めてやって来た頃出会った一人のインデイアンのおばあさんに導かれてからなの。彼女は驚くべき知識を持っていて、それをインデアインのやり方で私に教えてくれた。つまりね、静かに耳をすますこと。。。。あらゆる植物は何かの力をもっていて、その力をもらうには、静かに、耳をすましながら、そこへ近づいてゆけばいいの」

わたしの練習も、日常もそう。
もっと静かに耳をすませられる自分になりたい。
忍耐必要ですね〜。
ただ、耳をすますのではなく、心の中は無心で、集中して、静かに!耳をすます。

jeudi 20 mai 2010

微笑み

長女のおやつはバターケーキ。

昨日お友達Mちゃんのお家にお呼ばれして、Mちゃんのお母さんと子どもたちで作ったケーキだそうです。

娘は、こうして自分の時間を家族以外の人たちと共有し、交わり、色々なことを感じて帰ってきました。

帰り道、ちょっと感動した長女の話。

「いまEちゃんがカフェにいたよ。」
「えっ?気がつかなかった」と私。
「Eちゃん、お話しなかったけど、微笑んでくれたの。だからありがとうって、微笑み返した。Eちゃんやさしいからすき。」

ちなみに、微笑むという部分はフランス語になっていました。

この小さな少女ふたりの微笑みのやりとり。
ひとりはカフェにいて、ひとりはそのカフェの前を通る。
ふたりの目線が会ったわずかな瞬間の微笑みのやり取りの中に、心の触れ合いがあったことに小さな感動を覚えました。

mercredi 19 mai 2010

生徒さんD

いつもレッスンに来ると、わたしの予想以上の練習、成果をあげてきてくれる生徒さんがいます。正直申し上げて稀ですよ、こういうひとは。

今日もまた、生徒さんDに驚かされました。
彼をみていると、才能があるというより、本当に好きだということ、集中力があるということ。
また、人間(ひと)してのあたたかさ、礼儀の正しいのを感じます。フランス人ですよ〜。

「本当にいつも、わたしのおもう以上の結果でレッスンに来てくれるわね」と彼に言ったら。

「レッスン内容がすきだし、レッスンのレベルに自分が値できるようにやっているんだ」と
まあ、ウレシイ言葉を言ってくれるではないか〜〜〜。

帰りがけにウレシそうに生徒さんDが報告してくれました。
「妻が妊娠したんだ、今3ヶ月で11月にはこどもが産まれる」

生徒さんDに負けぬよう、わたしもがんばるよ。

lundi 17 mai 2010

ライバル

最近の悩みは、夕食後いつものようにピアノに向かうと、

「ピアノやりたい」と長女。

え〜〜〜、ただでさえ時間ないのに〜〜。
でもやりたいと言ってくれるのもウレシイので、どうぞ、と席を渡すと、笛を吹き始める次女。

長女が終わると今度は笛を捨てて次女もピアノに向かいます。

この子どもたちの音楽時間は30分程ですが、この30分が私から消えてしまうのは堪えます。

何とか解決策を練らなくては。


dimanche 16 mai 2010

弱弱(ヨワヨワ)人間

今読んでいる宮本輝著の「骸骨ビルの庭」の中でこころに突き刺さった文章があった。

一部抜粋します。
「そんなことがなぜ61歳になるまでわからなかったのか。私にそれを教えてくれる師がいなかったからだ。優れた師を持たない人生には無為な徒労が待っている。なぜなら、絶えず揺れ動く我儘で横着で臆病で放漫な我が心を師とするしかないからだ」

今、まさに優れた師に出会いたい、教えを乞いたいと思っていたので、この文章は何かわたしの言葉にできなかった思いを代弁してくれているよう。また子どもたちにも優れた師との出会いは宝となるであろうと思うので、自分のアンテナを敏感にさせ、出会いを得られるようにしたい。

出会いを得るために、また得たときに恥ずかしくないような自分であるためにはまた明日からそれを心に描いて精進しなくては!
絶えず揺れ動く我儘で横着で臆病で放漫な我が心に少しでも打ち勝てるように。

だいぶマジメになった日記。
でも本当にね〜、毎日「あ〜今日はこれくらい、どれくらい自分に負けたな〜」という思いを持っているわたし。弱弱人間です、ほんとに。

samedi 15 mai 2010

時計を見ながら?

今日は11時半からレッスン開始の夕方18時まで。
朝9時から11時まで自分の練習をさせてもらい、11時に家を出て車で送ってもらった。

わたしが練習できるのは、夫のおかげ。
彼が家のこと、子どもの世話一切をその時間引き受けてくれるので、私は居間の扉を閉めてひとりになることができて、練習できるのです。
これってとても贅沢なことのように思います。
口には出さずとも、これがわたしの仕事であると認めてくれ、すぐの収入でなかろうとも、信じてくれて応援してくれていることに感謝です。

そしてそんな彼は、いま私の横で東野圭吾さんの小説を「やめられない!」といって読んでいます。しかも友人のユタカ君が翻訳!(ブラボー!!!)

なんだか、今日書きたかったことから話がそれました。

書きたかったのは、レッスンの時間がいつも大幅に?小幅に?オーバーしてしまうこと。
本当に、悩みです。
大体が、熱くなり、語り合い、勉強していて、今日は30分の生徒さんと50分いました。
困るのは、その後も鎖のようにみっちり他の生徒さんたちが待っていること!

みさなんはどうしているのでしょうか?
時計を目の前においてチラチラ見ながらって集中できなくって嫌なんですが、それしかないかな?

vendredi 14 mai 2010

疲れていても

家族4人分のお弁当。
朝6時から作り始め、終えたのは7時5分でした。
作りながら、長女の給食は1日(一回)4ユーロ弱なのですが、お弁当とどちらが経済的だろうか?などと考えていた私。

今日は子どもたちとず〜っと一緒でクタクタだったので、夕食後の練習は辞めようかな〜と思いながらもピアノに触ったら、あれよ、あれよと練習してしまった。

頭はどうだか分からないが、疲れていると、変に力むことなく、自然に体を緩められるのでタッチはよくなる。それに疲れているからと欲張らないので、シンプルな課題を与え、その中でダイアモンドを見つけるかのような発見をすることもある。

だから疲れていても私の場合は、いい練習ができることが多い。

mardi 11 mai 2010

気はくとゆとり

今日はMichel Petrucciani の枯れ葉をコピー。
感じるのは、大きな、半端ないペトルチアーニのエネルギー。
もう一緒にひくとその大きさに、ただただ驚く。

そして横山大観のことばを思い出す。

芸術家に強烈な気はくがそなわっていなければなりません。人格の裏にこの気はくをそなえることが必要なのです。

含蓄ある作品とは、表現された画面にゆとりのあることである。

多分、わたしが感じるこのとてつもないエネルギーは気はく。
そして彼の高い演奏技術は決して精一杯ではなく、余裕があり、それらはまるで遊びのように、ユーモアにも聴こえる。

ペトルチアーニの大きな気はくと余裕に触れ、ただただ愕然とし、自分に不安を感じてしまう、自分に疑いを感じてしまう日々だけれど、やっぱり信じようと決意し練習する。
そして、時々送られてくる他国に住む知らない人からの突然のメッセージに支えられる。
未だに、Mezzo(欧州の有料衛生チャンネル)で私たちトリオの演奏が流れているらしい。

明日もペトルチアーニの枯れ葉、楽しみ。



dimanche 9 mai 2010

母の日

今日は日本で母の日でしたね。(アメリカも今日だそうです。)
フランスは今日ではないのですが、家族から花束をもらいました。とっても愛らしいチューリップ。大切に世話して長生きしてもらわなきゃ!

お昼に冷やし中華を作りました。
たれを作りながら、このたれを考えだし作った人はすごいな〜〜とひとり感心していました。
調べてみると、現代のような冷やし中華になったのは戦後あたりからだそうで、まだ半世紀の歴史なんですね。発明してくれたひとに感謝!おいしい〜くてシアワセです。

jeudi 6 mai 2010

愛して止まない

先日も書きましたが、はまってしまいました。

Avishai Cohen trio。
メロデイーのアウト加減や、空間がだいすき。
ピアニストもドラマーも素晴しい、本当に三人が一体となってる。

ご覧になりたい方は。
http://www.youtube.com/watch?v=wH1dbcIUapw&feature=related

もう毎日彼らの音楽が頭の中で流れています。
また、ジャズの基礎も改めて勉強中。
今日は名曲Beautiful LoveのPetruccianiのコードを取ってみた。
発見がいくつもあった。
これらをわたしの頭と体に吸収して、大収穫と言えるようにがんばろう。
本当に学びが嬉しい。

そしてこれからひじきの煮物を作りに台所へ向かいます。
今、22時48分です。

近所のひと

あるマダムと挨拶を交わした後、「あのひと誰?」と長女に聞かれたので、「近所のひとよ」と返事をしたら、長女に再び、、、

「えっ?キンジョって赤いお魚さんのことでしょ?」
と聞かれました。

mardi 4 mai 2010

こどもの日

明日はこどもの日。鯉のぼりは居間に飾ってあるものの、すっかり忘れていました。

こどもの日とは「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としているのだそうです。

できるだけ、日本の伝統行事はお家で祝いたいと思っているのですが、明日は鯉のぼりのうたを歌うぐらいで終わりそうです。ご馳走もお菓子も無し!(ゴメンネ、こどもたち!)
その代わり、うたは一生懸命歌いましょう。

明日は午後14時から19時過ぎまで7人の生徒さんたちが自宅にレッスンに来ます。
いま、オーデイション前でみんな必死?(でもないような。。。)
わたしは、必死に?練習してます。時間数は相変わらず足りないですが、初心に戻った気持ちで基礎を見直しており、自分ができていない確認と今後それを改め確実に今、それらを習得します。
しっかり見つめていたようで、そうではなかった、まだまだ甘かった部分が見えてくる。
今までの自分に反省。

でもさすがに明日はレッスンに追われ、こどもの日も、個人練習も無理そうです。


dimanche 2 mai 2010

エヴァンスのことばから

夕食をとっているときに家族で発見!
「虹だ〜、きれいだね〜」

最近発見したラブリーな音楽!Avishai Cohen trio です。
生徒さんの中にAvishai Cohen(ベース)の熱烈なファンがいて、彼女から話は聴いていたし、街角で彼のポスターなども見てはいたものの、彼の音楽は知らなかった。
もう、大好き!彼の演奏も演奏している姿もいいなあ。

今日でやっとヴァカンスが終わり!
明日よりまた練習できます。

エヴァンスのことば。
「ジャズを習得するためには、事柄を明白にし、現実に直面しそれを分析、技術的な困難なところを個別に取り上げて根気よく集中的に練習を重ねる。そのことが気にならなくなるまで。そして次の困難へ向かう。苦労すればそれだけ得るものがある」

現実にしっかり直面できていない自分に気づかされる。
困難だらけのような気がして、ぼやけた感じ。
困難があるのは漠然と分かっていて、感じているのに、それを直視し、分析して練習は行っていなかった。ダメな自分をしっかり見つめ、何がダメで、どうしてダメで、克服対策を練て、練習。楽しみになって来た。

samedi 1 mai 2010

幸運を運ぶすずらん

5月に突入しましたね。5月1日、街角にすずらんスタンドが並びます。近所のお気に入りのお花屋さんで我が家にも買って来ました。(正確には夫が買って来てくれた)
「JE PORTE BONHEUR! 幸運を運ぶ」と札がついています。こうやって文字で書かれていると本当に幸運を運んで来てくれるように感じてしまう、容易く洗脳されるわたしです。(笑)
午後は友人宅に手作りケーキのお招きに預かり、お土産もいただき、幸せなじかん。子どもたちは何とか彼女のねこちゃんとお友達になろうと試みますが、無理だった様子。

5月もまた、皆さんのところに幸運がやってきますよ!
しっかり受け止められますように!