lundi 15 février 2010

大切な想い出

今から6、7百年さかのぼる日本人のすてきな想い出に出会えて、嬉しかった。

こういう想い出を自分の人生の中で、与える側、頂く側、どちらにしても多く残せたらと思う。


徒然草 第三十一段

「現代語訳」

雪が気持ちよさそうに降った朝、人にお願いがあって手紙を書いた。手短に済ませて、雪のことは書かずに投函したら返事が来た。「雪であなたはどんな気分でしょうか? ぐらいのことも書けない、気の利かない奴のお願いなんて聞く耳を持ちません。本当につまらない男だ」と書いてあった。読み返して感動し、鳥肌が立った。

もう死んだ人だから、こんなことさえも大切な想い出だ。

「原文」

雪のおもしろう降りたりし朝、人のがり言ふべき事ありて、文をやるとて、雪のこと何とも言はざりし返事に、「この雪いかゞ見ると一筆のたまはせぬほどの、ひがひがしからん人の仰せらるゝ事、聞き入るべきかは。返す返す口をしき御心なり」と言ひたりしこそ、をかしかりしか。今は亡き人なれば、かばかりのことも忘れがたし。

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